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会長挨拶
高等専門学校(高専)では、夢と希望に溢れる15歳の若者を集め、5年一貫の体験重視型エンジニア教育を行う高等教育機関です。全国に国公私立高専が58校あります。主に、機械系, 電気・電子系, 情報系, 化学・生物系, 建築・土木系の工業高専で、商船高専や文系の学科を有する高専もあります。高専卒業生は工学系人財(「人」は「財」産という意味)の約10%を占め、「ソーシャル・ドクター」(エンジニアは「社会のお医者さん」という意味)として我が国の発展に大きく貢献してきました。
高専教育の特長の一つは、授業・演習における思考体験と実験・実習における実践体験を組み合わせ、身につけた知識・スキルを「知恵」としてアウトプットする力を育む点にあります。また、学生たちは高専体育大会や各種コンテスト等の課外活動を通じ、チームワーク、チャレンジ精神、柔軟な発想力、社会貢献への高い志を含めた人間力も育んでいます。
体育大会は1967年、ロボットコンテスト(ロボコン)は1988年、プログラミングコンテスト(プロコン)が1990年、デザインコンペティション(デザコン)が2004年、英語プレゼンテーションコンテスト(プレコン)が2007年にそれぞれ第1回が開催され、現在も一般社団法人全国高等専門学校連合会主催行事として毎年開催しております。
一般社団法人全国高等専門学校連合会は、体育大会を主催する(社)全国高等専門学校体育協会と、各種コンテストを主催する高等専門学校連合会という2つの組織の統合により、平成24年3月に設立し、それぞれの事業の運営母体を横断的に支援する組織と位置付けられ、国公私立の枠組みを超えた高専生の活躍舞台を支援しています。
今後とも、高専を応援していただける企業様や機関様とも連携を一層深め、高専の更なる充実・発展に努めてまいります。
一般社団法人 全国高等専門学校連合会
会長 大塚友彦