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1995年奈良高専_河合大輔さん
奈良高専OBの河合大輔さんは、1994年11月20日に開催された第7回高専ロボコン全国大会で、『Star King』というロボットで見事「スペースフライヤー 大賞」を獲得されました。リモコンロボットで30個のフライングディスクを17ヶ所のホールに入れる陣取りゲームでした。
卒業後、川崎重工業株式会社で活躍されています。技術者となっても、ロボコンで経験したことが誇りとなって、どんな困難があっても前に進むことができるそうです。 (文責:連合会事務局)
皆様こんにちは。ロボットコンテストに参加した卒業生として、メッセージを書かせていただきます。
ロボットコンテストはご存じの通り、高専を代表する課外活動の一つです。今では多くの高専でロボットコンテストを部活動の形で進めていると思いますが、他の部活動と異なるのは「自分たちで考え、やってみる」事が中心であると思います。
例えば、コンテストのルールは毎年変わります。どのようなアイデアで参加するか、考えなければいけません。私も当時、仲間たちと考え、考え、考えて議論しました。誰もが考えるアイデアは却下、見た人を驚かせるアイデアが実現できないか?発想の自由度が試されます。どのように考えて挑戦するか。それは参加する皆さんの自由です。
思いついたアイデアを、ロボットの形で実現する事は大変ですが、楽しい作業です。知恵が足りず、思う通りに出来ない、動かない事もあります(試合当日の朝でも動かないこともありました)。うまく動かないと感じた時、どうするか。方法は1つではありませんし、自分たちで考えて進めていかなければいけません。
そして、試合前日、各チームのアイデアが揃う瞬間のワクワク、ドキドキ感は今でも覚えています。自分たちが考えたアイデアが独創的であったか、主流のアイデアは?勝敗も気にはなりますが、各チームのアイデア、作り方の工夫などなど。同じテーマで夢中になった者同士での情報交換も良い思い出になりました。
私がロボットコンテストに挑戦したのは、数名の仲間と、先生による有志のチームでした。挑戦しない選択もあったのですが、(色々な幸運もあり)「自分たちで考え、やってみる」第一歩を踏み出しました。そこから先の楽しさ、苦しさ、、、これは卒業後、技術者として活動している今においても同じです。うまくいく時も、そうでない時も、批判されようとも、「自分たちで考え、取り組んだ」ことには誇りをもって進めていく事ができます。
高専において、ロボットコンテストは「自分たちで考え、やってみる」最高の場所です。皆様もぜひ第一歩を踏み出して下さい。素晴らしい未来が待っています。