-
HOME > 高専卒業生からのメッセージ > 高専卒業生からのメッセージ > 2005年度新居浜高専_登尾泰平さん
2005年度新居浜高専_登尾泰平さん
新居浜高専材料工学科卒業の登尾泰平さんは高専時代にテニスに打ち込み全国高専体育大会で輝かしい結果を残されました。ご自身の興味と人に真摯に向き合い、行動に移すことで文字通り世界が広がり大きな自信につながったとのことです。
現在は登尾鉄工株式会社で大きな建物の鉄の骨組み「鉄骨」を作る仕事で、スケールの大きさ、完成度に誇りをもって働いていらっしゃいます。 (文責:連合会事務局)「興味を持って追及する。それが意外な形で繋がってくる。」
私は今までの経験の基礎をすべて高専で作ってきたといっても過言ではありません。
高専入学後私はテニス部に所属し、テニスにのめりこみました。
勉強はそこそこに、私の高専生活のメインはテニスにあったと思います。
毎日夜遅く、時には日付の変わる時間まで練習し、近所からの苦情でテニスは夜9時までというルールができたほどでした。
ここまで打ち込めたのは一緒に楽しくプレーできる仲間がいたからだと思います。
最後の全国高専体育大会では団体準優勝。個人ダブルス優勝の結果を残すことができました。
本業の学校では3年生になったときにタイ人の留学生「ノーン」が同じクラスに入ってきました。
ノーンとの雑談中「今度タイに遊びに来なよ」とよくある社交辞令があったのですが、純真無垢でピュアな私は「いくいく。いつ行ったらいい?」と話に乗り、結果、クラスの友達3人を引き連れてタイに遊びに行くことになりました。
後日ノーンに話を聞くと「ほんとに来るとは思わなかった」と漏らしていました。
旅行は通訳、ガイド付き(すべてノーン)の超快適お気楽旅でローカルスポットを満喫しました。
英語なんてできるわけないじゃん。将来英語を使わない仕事がいいな。と英語アレルギーのあった私ですが、この旅行で海外に興味を持つことになりました。
高専卒業後大学に編入学した私は、全然違う学科に入ったこともあり勉強に忙殺されていました。
3年生の終わりが見えてくれば就職活動の時期になります。
ここで私は将来の自分を考えたときに、「就職したらできないことを今やりたい」→「海外に長く滞在してみたい」と考え、大学を1年間休学しイギリスにボランティアをしに行くことにしました。
これもあのタイ旅行があったからこのような考えに至ったのだと思います。
イギリスでは、話せない英語に揉まれましたが、パワーで乗り切りました。
1年間のイギリスボランティアから帰国後、大学に復学して一般企業に就職しました。
鉄粉を作る会社で楽しく仕事をしていましたが、協力隊いいなぁ。海外もう一回行きたいなぁ。と思うようになりました。
実はイギリスボランティアを検討した際、青年海外協力隊の活動を知り、興味を持っていました。
ですが、そのハードルの高さと、期間の長さからその時は断念していました。
青年海外協力隊は、自分のスキルを活かして途上国で活動する。ということが基本にあるのですが、私にはそんなスキルはない。協力隊は難しいとあきらめていました。
でもあきらめの悪い私は、自分でも行ける職種はないものか。と、たまに協力隊の募集を調べていました。
高専のテニス漬けで、人よりもテニスは上手にできるという自負があった私は、これを武器に応募したところ合格が決まりました。
派遣先はスリランカ。2年間のテニス普及活動です。
スリランカでは、ハチャメチャテニス活動でしたが、書ききれないほどの思い出があります。
そして帰国後、今は登尾鉄工株式会社で働いています。
会社は大きな建物の鉄の骨組み「鉄骨」を作る仕事で、スケールの大きさ、完成度に誇りをもって仕事をしています。
高専でのクラブ活動、人とのつながりがあったからこそいろいろな経験に繋がり、それが今の私の自信につながっています。
今後は鉄骨・建物を通して、皆さんに安心・安全を提供できるよう仕事をしていきます。
登尾鉄工施工実績 高知赤十字病院