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2007年度大分高専_佐郷 幸法さん
大分高専OBの佐郷幸法さんは、小学生の頃にテレビでロボコンを見て高専を知り、高専でロボコンをすることを目指したそうです。その後もロボコンに関わるご活躍を続け、現在は豊田高専の機械工学科に講師として、学生の育成をされています。そんな佐郷さんから、願いを叶えるためのメッセージをいただきました。(文責:連合会事務局)
2021年4月に豊田高専の機械工学科に講師として着任しました佐郷幸法です。大分高専の電気電子工学科を2008年3月に卒業して豊橋技術科学大学の生産システム工学課程に3年次編入学し、豊橋技術科学大学大学院の機械工学専攻で博士(工学)を取得しました。その後、民間企業で6年間ものづくり(操作インタフェース、パワーアシスト台車、移動ロボット、他)の仕事に励んでいましたが、縁あって高専の教員となりました。これまでの研究と実務、ロボコンの経験を生かしたものづくり教育を実践できるよう、高専教員として職務を全うすべく日々励んでいます。
私が高専を知ったきっかけは小学生の頃にテレビで見たロボットコンテストです。父親から高専でロボコンができると聞いて高専を目指しました。願いが叶って大分高専で高専ロボコンに参加し、2005年は手動ロボットの操縦者として、2007年はチームリーダーとして全国大会に出場することができました。特に、2005年大会は大分高専初の全国大会出場となったため,その後に続く後輩たちの活躍のきっかけになったと自負しています。
豊橋技術科学大学でもロボコンに取り組んで手動ロボットの操縦者として出場し、豊橋技術科学大学の大学ロボコン(現在の学生ロボコン)2連覇と国際大会であるABUロボコン2年連続3位入賞に貢献しました。大学院からは高専ロボコンの地区大会や全国大会、学生ロボコン、ABUロボコンの審判としてロボコンに関わってきました。
高専教員を目指したきっかけは大分高専在学時に「いつかはロボコン指導をしたい」と恩師に相談したことです。様々なアドバイスをいただき、博士号の取得と民間企業での実務経験が重要だと考えました。おかげさまでどちらも得ることができて豊田高専に着任し、「ロボコンの指導教員になる」という願いを叶えることができました。
高専を知ったことがきっかけでロボコンを好きになり、これまでに関わった多くの人たちのおかげで様々な願いを実現することができました。現在は高専教員として、研究活動による自らの願い実現だけでなく、教育活動による学生の願い実現のサポートも取り組んでいます。着任2年目の2022年度には学生向け研究費助成に応募する学生の担当教員となり、申請書類の作成や面接、採択が決まった後の製作、報告資料作成の指導も行いました。その学生は新たな目標・願いの実現に向けて現在も活動を続けています。
私が大分高専在学時に教員に相談したことがきっかけで「ロボコンの指導教員になる」という願いを実現したように、現役の高専生も教員を頼って相談してみてください。その際に、相談相手の教員の経歴くらいは調べてから行くと良いでしょう。皆さんの今後の活躍を期待しています。