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2009年度旭川高専_松井 麗樹さん
旭川高専OBの松井麗樹さんは、高専では硬式野球部キャプテンとしてご活躍されました。地区大会では2位だったものの、全国大会では優勝という快挙を成し遂げました。そんな経験から、やりたいことがある人はひたすらに突き進み、一点集中で尖らせれば将来必ず財産になる。「はじめるのに遅いはない。個性を活かし、レアキャラになろう!」という熱いエールをいただきました。現在は、大手団体職員としてご活躍されています。(文責:連合会事務局)
高専生は変わり者が多い。
わたしの時代にはよくそんな言葉が聞かれました。
想像ですが、今もきっとそんな風潮があるのではないでしょうか?ただ、ここで言う変わり者というのは悪い意味ではありません。
新しい技術に興味が持てる、少し違った視点で物事を捉えられる。
そんな情報に対する感受性が高い高専生は「変わり者」と括られてしまったりもするかもしれません。しかし、それが高専生の強みの1つだと思います。
もし興味のあることがあるなら、まわりを気にせず挑戦してみてください。
はじめるのに遅いはありません。わたしの話を少し。
わたしは高専生の頃、硬式野球部のキャプテンを務め、全国高専野球大会で優勝するという経験をしています。
この経験はわたしの自慢でもありますが、その内容を分解してみると「地区大会では2位、でも全国優勝!」というかなり歪なものになります。
本来であれば地区大会で負けて夏が終わるはずが、たまたま北海道旭川が開催校であったため開催校枠での全国大会出場が叶い、2度目のチャンスをモノにして全国優勝!そういった背景があります。本来ありえない2度目のチャンスをモノにするため、地区大会の敗戦から約1カ月は練習量を倍に増やし心身ともに追い込んだことを今でも覚えています。
はじめるのに遅いはない!期間は短くてもやれることを全力でやる。そんなことを共有しながら、チームで練習に打ち込んだ結果「地区大会では2位、でも全国優勝!」という歪ながらも最高の経験を得ることができました。
社会人となった今でも「はじめるのに遅いはない!」という気持ちはいつも持ち続けていますが、それでも若さというパワーは徐々に失われていきます。
今、やりたいことがある人はひたすらに突き進んで欲しい、一点集中で尖らせれば将来必ず財産になります。
やりたいことがない人は見つからなくてもあせる必要はありません。
でも情報収集は絶対に必要です。知らないと選べない、知らなかったが一番もったいない。情報収集だけは貪欲に行ってください。
そして、興味のあることが見つかれば挑戦してみてください。はじめるのに遅いはありません。最近では音声コンテンツの発展で情報収集は格段にやりやすくなったと感じています。
VoicyやAmazonAudible、ポッドキャストなどは耳で聴くだけでインプットができるので手軽に情報収集ができます。
通学などの一人の時間を有効活用してみてください。いろいろな情報を集めそして行動を起こす。どんどん経験に投資してみてください。
きっと視野も広がり、より楽しい生活になるはずです。とはいえ学生は本当に忙しい。今しかできないやりたいことがあふれていることでしょう。
学校での勉強や部活動は当然重要です。友達と遊ぶ時間や恋愛にバイトと挙げていけばきりがないでしょう。それでも何とか時間を捻出して興味のあるレアなことに挑戦してみてください。
やることはなんでもいいです。新しい情報や技術、時代の最先端に敏感な高専生だからこそ気付ける「何か」に時間を投資してください。
できない理由、やらない理由を見つけるのは簡単です。多少きつくても若いので大丈夫です。無理してください。
Web3.0の到来で時代変化のスピードは今後さらに増していくでしょう。
まわりの誰も知らない知識や情報をいち早く習得し、どんどん尖らせて変わり者でいつづける、そんなことが有利に働くなんてこともあるかもしれません。普段は普通を装ってもかまいません。社会に適合したり、世間体をまもるためには空気を読むことも重要です。ですが心には常に変人を住まわせておいてください。
いろいろ悩みも多いことと思いますが、今しか楽しめない高専生活を謳歌されることを陰ながら応援しています。
はじめるのに遅いはない。個性を活かし、レアキャラになろう!