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2014年和歌山高専_土肥 聖平さん
和歌山高専OBの土肥聖平さんは、高専時代に英語プレコンへ参加したことで、その後の人生を大きく左右することになったそうです。練習やコンテストへの出場で、達成できたことに対する喜びと、できなかったことに対する悔しさを同時に得られ、それらをバネに大学編入や就職へとつながったとのこと。進学後も積極的に様々な活動に参加され、英語プレコンを通じて得たことが活かされ、自信を持って前に進まれている力強いメッセージをいただきました。現在は、日本工営株式会社でご活躍され、海外業務を目指されています。 (文責:連合会事務局) 私の執筆をご覧いただきありがとうございます。私は和歌山高専を2015年3月に卒業しました土肥聖平と申します。
和歌山高専を含む全国の高専では、高い技術力と豊富な知識を生かしたロボコンやデザコンが非常に有名であり、在学中に少なくとも一度は目にしたり聞いたりする課外活動であることはご承知のことかと思います。
そんな魅力的な課外活動が複数存在する中で、私は在学中に当時の英語の担当教員に誘われる形で、「英語が使える高専生」をスローガンとした英語プレゼンテーションコンテスト(以下英語プレコン)に、クラスメイトと出場することになりました。幼い頃に英会話教室に通っていたこともあり、他の人より英語に対する抵抗や苦手意識が少なく、当時の担当教員もそれを感じてのお誘いだったのかなと思います。
結論から申し上げますと、この英語プレコンへの参加は私の後の人生を大きく左右するものとなりました。苦手意識がなかったとはいえ、授業以外で英語に触れることはほぼなく、人前でのプレゼンの経験もゼロに等しい状態でした。そんな状態でも、1年近く英語とプレゼンをみっちり教えていただいたおかげで、どうにか英語プレコンに出場できるレベルにまで成長できていたと感じます。そういった練習期間やコンテストへの出場で、達成できたことに対する喜びと、できなかったことに対する悔しさを同時に得ることとなり、それらをバネに以降の大学編入や現在勤務する企業への就職へとつながっていく形になりました。
高専卒業後は大学への編入を希望していました。進路について検討を進めていくうちに、広島大学の修士課程には、大学での自分の研究内容を英語でプレゼンするというカリキュラムが存在することを知りました。この活動に是非とも参加したいと感じた私は、高専での英語プレコンで得られたものを生かすべく、広島大学への編入を決意しました。
編入後は英語での研究内容発表を目標の一つとし、勉学や研究に励むとともに、英語のスキル向上のため、留学生のチューター活動や海外インターンシップに積極的に手を挙げていました。これらの活動力の根底には、やはり英語プレコンで得られた喜びと悔しさがあったのだと思います。目標であった英語での研究内容発表を迎える頃には、英語や発表に関するスキルはかなり向上していることが実感できていました。そしてまた、この発表会でも得るものは数多くあったと感じております。
今は一社会人としての日々を過ごしておりますが、現在私が勤務している企業というのが、大学在籍時に海外インターンシップに参加した企業なのです。私が勤務する「日本工営株式会社」は、海外にも事業を展開している建設コンサルタント会社であり、同業他社と比較しても国外業務に力を入れているのが大きな特徴の一つです。この特色に魅力を感じ、学生時代に海外インターンシップに参加、現在は社員として毎日の業務に励んでおります。今は国内配属ですが、将来的に海外の業務にも携わることも目標として精進しております。
こうして振り返ってみると、高専在学時の英語プレコンが私の人生を大きく動かした活動だったと改めて実感しております。あの時先生からのお誘いを受けていなければ、英語プレコン出場で感じたことが印象に残らなければ、私はまた「別の人生」を歩んでいたでしょう。「別の人生」の結果についてはもう知ることはできませんが、今まで選択し歩んできた結果に後悔はありません。これからも英語プレコンやそれ以降の活動によって得られたものを抱え、進んでいこうと思います。