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2017年度鹿児島高専卒業_富田佑実さん
鹿児島高専OGの富田佑実さんは、入学当初から海外に出たいという気持ちを持っておられ、中でも、2年生で参加した英語プレコンの全国大会で優勝したことが高専生活を変えるきっかけとなったそうです。現在は、セキュリティやオープンソースの分野で働いておられ、今でも、海外のカンファレンスやコミュニティに参加して、技術のトレンドを追いかけているそうです。そんな富田さんから「自分の実現したい目標、夢、思いがあるならば、周りの教授(学校の先生)や先輩をたくさん頼って、突き進んでください」との熱いメッセージをいただきました。(文責:連合会事務局)
私は、高専の近くに住んでいたこともあり、小学生の頃から高専は身近な存在でした。小学生の頃に体験授業に参加したことがきっかけで、コンピュータへの興味を持ち、情報工学科に入学しました。そしてもう一つ、興味を持っていたのは、海外に出ることです。入学当初から、「日本でも海外でも働けるエンジニアになりたい」という気持ちを持っていました。
しかし、入学当初は高専に対して、「英語」のイメージを全く持っていませんでした。
そのイメージを変えたのが鹿児島高専の「英語部」の存在です。鹿児島高専の英語部では、放課後に集まってスピーキングの練習をしたり、高専祭では英語劇を上映したりと、とても精力的な活動をしています。中でも、私の高専生活を変えるきっかけとなったのが、2年生の時に参加した高専英語プレゼンテーションコンテスト(以下プレコン)で優勝したことです。高専英語プレコンでは、3人1組でチームを組み、英語でのプレゼンテーションを行います。人前でプレゼンする経験も少なければ、英語を話す経験も少ない状態でした。工学実験をこなしながら、大会で受賞経験のある先輩とチームを組んでプレゼンを行うということは、私にとってとても高い壁だったと思います。ただ、これを一人で乗り越えたわけではなく、同じチームの先輩や、指導の教授の支えがあり、最初から最後までとても楽しい時間を過ごせたことを色濃く覚えています。私に後輩ができたらこんな風にチームを作ろう、と感じた本当に素敵なチームでした。
この高専英語プレコンをきっかけに、自身の英語に自信がつき、「日本でも海外でも働けるエンジニアになりたい」という気持ちがより強くなりました。その後も、当時の担任の教授の勧めで日韓合同のアメリカでのリーダーシップ研修に参加したり、Robogalという女子学生の工学分野への進学を推進するグローバルなボランティア活動の鹿児島支部の立ち上げを行ったりと、海外との接点を持ちながら、充実した高専生活を送りました。
今振り返っても、本当にたくさんの教授や先輩方にご支援いただいたと感じており、感謝の気持ちでいっぱいです。現在は、セキュリティやオープンソースの分野で働いていますが、今でも「日本でも海外でも働けるエンジニアになりたい」という気持ちは変わっておらず、海外のカンファレンスやコミュニティに参加して、技術のトレンドを追いかけています。これからは、さらにそこに貢献して、リーダーシップを取れるようになることが目標です。
高専生、これから高専生になる皆さんには、知らないことがたくさん広がる楽しい世界が待っています。気になることにはどんどん色々手を伸ばしてみると良いかもしれません。その中で、英語に限らず、言語というのはとても重要なツールになると思います。
そして、自分の実現したい目標、夢、思いがあるならば、周りの教授(学校の先生)や先輩をたくさん頼って、突き進んでください。私も応援しています。