-
HOME > 高専卒業生からのメッセージ > 高専卒業生からのメッセージ > 2017年度 阿南高専_亀田 翔矢さん
2017年度 阿南高専_亀田 翔矢さん
阿南高専OBの亀田さんは、学生時代、水泳部に所属し、誰にも負けない情熱を水泳に注いだそうです。1年生で四国高校総体に出場し、その成績に落胆しつつも、「次こそは」の気持ちで懸命に努力し、2年生の同大会では優勝を果たしたとのことです。その後も水泳に打ち込み、在学中に日本選手権やワールドカップ東京大会等に出場したほか、国公立大学選手権で準優勝の成果を上げたそうです。
その後、社会人になってからも、その企業のサポートを受けつつ、日本代表を目指し、活動を続けてきたそうで、最終的に代表入りは果たせなかったものの、競技を続けてきたことに誇りを感じているそうです。そしてメッセージとして、今取り組んでいることに全力を注ぎ、失敗や挫折も大切な学びと心得て、「時には自分の意思を頑固に貫いて、進みたい道へ進んでください」との将来への心強いお言葉をいただきました。(文責:連合会事務局)
私は阿南高専 機械工学科のOBであり、阿南高専 水泳部OBです。勉強は正直、得意ではありませんでした。単位が取れれば良いと割り切っていた部分もありましたが、水泳部としての活動に関しては、誰にも負けない情熱を注いできたと自負しています。今回、この場を借りて私の経験をお話しすることで、何かを頑張っている方や、これから頑張ろうとしている方に少しでも励みやヒントをお届けできればと思います。
阿南高専入学時の私は、全国大会に出場したこともない無名の選手でした。1年生の時に出場した四国高校総体では、自分の成績に大きく落胆し、悔しさでいっぱいになったことを今でも鮮明に覚えています。しかし、その挫折があったからこそ「次こそは」と決意を新たにし、一層努力する気持ちを強く持つことができました。そして、2年生の時の同大会では1年で自分を磨き上げ、ついに優勝を果たし、インターハイへの切符を手にすることができました。
この短期間での成長を振り返ると、学生生活の時間を水泳に注ぎ込んだからこそ成し遂げられたのだと感じています。1日6時間、プールやトレーニングジムにこもり、睡眠中も、通学中も、授業中でさえも水泳のことばかり考えていました。もちろん、その代償として、勉強に充てる時間が少なくなり、周囲から「もっと勉強しろ!」という声をたびたび浴びましたし、先生方との衝突も何度かありました。しかし、その頃の私は「自分がどこまで成長できるか」という好奇心と野心に突き動かされ、周囲の意見に耳を貸さず、とにかく自分の道を突き進みました。
その結果として、在学中に日本選手権やワールドカップ東京大会、国民体育大会に出場することができ、さらには国公立大学選手権で準優勝という成果を残すことができました。水泳を通じて多くの貴重な経験や出会いがあり、それらが今の私の自信や支えとなっています。
そして、就職活動の時期が来た際には、私の水泳への取り組みを理解し、応援してくださった先生方のサポートのおかげで、水泳を支援してくれる企業と出会うことができました。社会人になってからも、その企業のサポートを受けながら日本代表を目指し、活動を続けていました。最終的に代表入りは果たせませんでしたが、ここまで多くの方々に支えられながら競技を続けられたことに、今でも誇りを感じています。
何かに打ち込むことは、時に孤独で、挫けそうになることもあるかもしれませんが、その苦しさの先には必ず成長があります。私自身、水泳を通じて得た経験や出会いが、今の自分を支えてくれていると強く感じています。皆さんも、今取り組んでいることに全力を注ぎ、その経験を自分の強みとして未来に繋げてください。失敗や挫折も大切な学びです。自分を信じて突き進めば、必ず何か得られるものがあると思います。周りで応援や心配をしてくれる人たちを大切にしながらも、時には自分の意思を頑固に貫いて、進みたい道へ進んでください。