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2017年度福井高専_木下 明日香さん
福井高専OGの木下明日香さんは、高専在学中に英語プレコンで「水」をテーマに取り上げたことがきっかけで今の自分の繋がりました。チームメイトと練習を重ねた経験は大きな自信になり、2回目の出場で見事全国大会優勝・文部科学大臣賞を獲得されました。様々な出会いを通じてチャンスを掴み何事にも恐れず挑戦していきたいと強く感じたそうです。そんな経験が現役高専生の皆さんの力になればと、エールをいただきました。現在は、サントリープロダクツ株式会社でご活躍されています。 (文責:連合会事務局) 私は高専在学中に英語プレゼンテーションコンテスト(プレコン)に2度出場しました。このコンテストに取り組む中での努力、仲間との協力、プレゼンの中で行った調査など、全てが今の自分に繋がっています。あの頃は迷いや不安を多く感じていましたが、勇気を出して挑戦してよかったと心から思います。何かに挑戦するかで悩んでいる高専生の皆様に私の経験談が少しでも参考になれば幸いです。
私の参加したプレコンは3人1組のチーム部門で、10分間英語でプレゼンを行います。内容は自由ですが、高専の特色を生かしたテーマが望ましいとされています。高専3年生の夏に、1年の頃の担任でもあった吉田先生に「挑戦してみないか?」と声をかけていただき、大会に参加することになりました。
コンテストでは東京での全国大会出場までにビデオ審査での予選を勝ち残らねばなりません。「全国行ったら月島でもんじゃ焼き!」と、プレゼンの指導してくださった吉田先生とはそんな合い言葉のもとで猛練習を重ね、私たちのチームは見事予選を通過しました。約束通りもんじゃ焼きで結束を固めて挑んだ初の本選は、僅差で惜しくも2位でした。メンバー内
の1人はその年の春に卒業したのですが、私ともう1人はリベンジを誓い、新メンバーを誘って、新たなテーマで翌年の大会に再挑戦しました。
伝えたいメッセージは何か、どうすればより効果的に伝わるかと試行錯誤を繰り返して挑んだ2度目のエントリーでも無
事予選を通過。そしてお約束のもんじゃ焼きで気合を入れ、私たちは念願の全国大会優勝・文部科学大臣賞を獲得しました。予選通過後も発表には妥協せず、当日の朝もギリギリまで練習し、修正を重ねたのが功を奏したと思います。全国大会の後はしばらくの間、学校の正門に大きく名前の書かれた垂れ幕を掛けていただき、ちょっと照れくさい気持ちと誇らしい気持ちでいっぱいだったことを覚えています。
チームメイトと意見を出し合い、お互いにアドバイスし合いながら練習を重ねて大きな結果に繋げられた経験は、仲間と協力して努力をすれば大きなことを成し遂げられるという自信に繋がっています。また、1回目の大会では「水」をテーマにしたプレゼンを行ったのですが、審査員から水を守る活動を行っている企業はと問われた時には、現在勤めているサントリーの環境活動を取り上げました。この活動を知り、事業以外にも人に誇れる活動をしている企業の一員でありたいと思ったことは就活の際にサントリーに興味を持ったきっかけでもあり、私の人生を決めた出来事とも言えます。現在はサントリーで天然水の品質管理を行っており、プレゼンでも取り上げた「水」に関わることが私の仕事になりました。
コンテストに参加しないかと誘ってもらったこと、良い指導者に恵まれたこと、素晴らしいメンバーと組めたことなど、すべてが幸運だったなと思います。同時に、自分がコンテストに挑戦する選択を取らなければこのチャンスも逃してしまっていただろうと思うと、今後も何事にも恐れず挑戦していきたいと強く感じます。現役高専生の皆さんも、チャンスは逃さず色々なことに挑戦して、充実した学生生活を送ってください。